ずっと気になっていたお酒を今年は飲み始めました。
秋田県の稲とアガベ醸造所です。
ここのお酒は日本酒ではなく、「クラフトサケ」という名で販売しています。
クラフトサケとは何ぞや?という事ですが、
「日本酒の製造技術をベースとしたお酒、
または、そこに副原料を入れることで新しい味わいを目指した新ジャンルのお酒です」
と、ホームページで書かれています。
このアガベ醸造所を作っているお酒に「日本酒」と書けない理由は二つあって、
一つは、現在の日本では、日本酒を造るための免許の新規発行が原則認められていない事。
もう一つは、米、米麹及び水以外の副原料を使用している事です。
実際に「稲とブドウ」のラベルの品目には「その他の醸造酒」と書かれています。
原材料名に「ブドウ」とも記載されていますね。
このクラフトサケが有りなのか無しなのか・・・・
日本酒を造る免許が発行されない事は、意見を言うのは控えておきますが、
副原料を入れる事についてはお話しようと思います。
最初にクラフトサケを知ったのは「稲とホップ」というお酒でした。
今でも発売はされておりますが、最初は衝撃的でしたね!
ビールと日本酒の融合か!とw
日本酒を飲み始めて15年、色々なお酒を飲んできましたが、
今までにない味だろうとは思っていましたが、
「日本酒じゃない」「認めたくない」という気持ちが強かったですね。
ただの日本酒好きの私が思うくらいですから、
日本酒業界の方々は、もっと強い想いをもった方もいたかもしれないですね。
買ってみたかったけど、普通の日本酒より約2倍ほど高いのもあり、
手にするまで2年近くかかりましたが、4月に千葉市の酒屋で発見し購入。
で、実際美味いのか?味はどうなのか?という点ですが、
味は美味いです!
この写真は稲とリンゴですが、リンゴの酸と日本酒の融合です。
今までの日本酒では味わった事がない味です。
よく「フルーティー」と日本酒の味わいでいう事がありますが、
あれは酵母が作り出す香りでして、当たり前ですが実際にフルーツは使われておりませんw
酵母が作り出すフルーティーとは違い、間違いなくフルーツの味が感じられるのです。
最近「稲とブドウ」も開栓しましたが、日本酒とワインの融合ですよねw
最近思うのは日本酒の定義を変える事は難しいと思いますが、
日本酒ではたどり着けない未知への領域に突入したんではないでしょうか。
これからも日本酒ではだせない、クラフトサケでしか出せない味を追求してもらいたいし、
日本酒業界も変えていってもらえたらと期待しています。