モデルハウスjam物語
第3回 外壁の鉄平石
今回玄関回りの一部に長野県産鉄平石を採用しました。
鉄平石を見に行った時のブログはコチラ
まず、jamを作る前のコンセプトハウスの写真をお見せします。
白いレンガを使ったObssure
特殊な模様のタイルを張ったdim
2件見てもらいましたが、私自身、異素材を組み合わせた外観デザインを考えたがるみたいで、
dimの外壁にも今まで使ってこなかった新しい材料を探していました。
検討していた材料の一つが、Obscureの時にも検討していた鉄平石でした。
信州鉄平石さんの施工例ですが、鉄平石の小端という材料で仕上げたものになります。
カッコいいですよね!
「今回は鉄平石の小端を外壁に張ろう!」と、心に決め、実際に現地にいったのですが、
実際は小端は張るのではなく、積んでいくそうで、外構工事などに貼るものではないとの事だったのです。
上記の写真は鉄平石の小口(厚みの部分)が仕上げになっていたんですね。
で、帰宅してから悩んでいたところ「小端をちょっと厚みと幅を調整して貼ってみる?」と、お声をいただき
特別に加工していただき今回小端を張ることができたのです。
厚みや色がバラバラだからこそカッコよさがありますよね。
こちらが玄関部分の鉄平石の乱形貼り
和風住宅などでは採用が多いのですが、
私達のような空間デザインの雰囲気でも鉄平石は合いますよね。
昭和の時代では別荘、和風住宅では多く採用されておりましたし、
以前のブログでも書きましたが、自宅の外壁にも貼られていました。
しかし、わざわざ重い石を家に貼るという事が徐々に減っていき、
現代住宅では天然石を張ることがほとんどなくなりました。
今では鉄平石を採掘する会社が2社しかいないというのが現実です。
素晴らしい日本の伝統材料が消えてしまわないように
小さな力ではありますが、僕たちが少しでも使っていけたらという気持ちも大いにあります。