全国工務店協会JBNの交流会出張ネタ その4
伊丹十三記念館を後にして、高知県高知市まで車で移動します。
意外と遠いんですよね。高速道路でも2時間半の移動時間でした。
翌日、高知県の建築物見学を行います。
まず、向かったのは
沢田マンション。
建築を知らない方でも、テレビ番組で見たことがあるかもしれません。
今ではありえないが、建築素人の夫婦が確認申請をとらず勝手に作ってしまったマンションでありますw
工事も基本夫婦で作ったとかありえないですよね。
昭和40年代の役所の対応は「強度に文句は言わないが、手数料の用意が出来たら許可は取ってくれ」
くらいで済んだらしいです。
今では「違法建築の聖地」とか「日本のサクラダファミリア」なんて言われています。
沢田さんのご主人は、2003年に亡くなられておりますが、奥様は健在で色々お話も聞くこともできました。
沢田マンションのリフトの塔
このリフト動くのかな?と、思ったらお母さんが動かしてくれました。
住まれている最上階まで2~3分掛かるんじゃないかと思うほどのゆっくりしたスピードでしたw
このリフトで資材などを上に動かしていたんでしょう。
劣化も凄いことになっていますが・・・
南海トラフがきたら、どうなってしまうのか。
グルっと建物を見学させて思ったのが、
不安と恐怖、そして、衝撃が頭の中をグルグル駆け巡った、建物見学では初めての感じ方でした。
私も建物を建てている以上、
「建物は安心、安全でなければならない」という思いが土台にあります。
ほとんどの建築に関わっている方がそう思うでしょう。
それを覆す建物が沢田マンションであります。
そんな沢田マンションに、住まれている方は今もいますし、
オフィス、ショップなども入っており、住みたい、使いたいという方が今でもいるという事です。
それだけ魅力的な建物だったりします。
最初は怖いもの見たさ的な思いで見学させてもらいましたが、
実際に見ると色々な事を考えさせられた建物見学でした。
一緒に見学した仲間達と、沢田おかあさんと。