遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくおねがいします。
新たなスタートでもある元日に発生致しました能登を震源とする能登半島地震にて、
被害に合われた皆様には謹んでお見舞いを申し上げます。
当社のスタッフの帰省や、ご子息なども北信越に滞在していた事もあり、人ごととは思えない状況でもありました。
そして、一番の衝撃は建物での倒壊によって亡くなっている方が大勢いたことです。
私は熊本地震の時にも書いたのですが、住宅というのは命を守る一番安全な場所でなければいけないと思っています。
皆さんは見ることは少ないですが、私達建築の仕事で大事な建築基準法という法律があります。
その一番最初の1章第1条には
「この法律は、建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、
もつて公共の福祉の増進に資することを目的とする。」
と、書いてあります。
今回、まだ全体が見えていないのですが、
本来建築物は国民の生命、健康、財産をまもらなければいけないシェルターの役割があるのに、
逃げる時間もなく倒壊したんではないかなと予想します。
上記の基準法の部分ですが、「最低の基準」と書いてある通り、最低限のラインであるんです。
基準法が守られているから安心、安全というわけではありません。
熊本地震でも国土交通省から説明があった「建築基準法は震度7が2回来たら、倒れない保証はない」
と、説明がありました。
建築基準法以上のことは、作り手で考えてください。と、言われたようなものです。
今回の地震を通じて、再度「家」とはどうあるべきか考えましたが、
これから建てるお家は、震度7が2回起きても耐えられる耐震性、
停電がおきても、冬期でも暖をとれる断熱性、
可能であればV2Hなどの電力供給が可能にすること。
このようなお家であれば、被災地でも家族以外の近隣の方、友人を呼ぶことも可能になります。
そして、既存のお家の耐震補強、なかなか築年数が経過していると、お金を掛ける勇気もないと厳しいと思います。
映像を見る限り、熊本地震と同じような、1階の壁量不足による1階倒壊で2階が丸ごと落ちるような状態が見られました。
昔ながらの縁側があり連続窓のようなお家は確実に壁量不足かなと思います。
耐震補強などの国の補助金など早急に考えていってほしいと思います。
これから工藤工務店として出来ることを、スタッフと話し合い、再度「家」と向き合っていきます。
工藤工務店始動は8日から、もう少しお休みをいただいておりますが、うずうずして仕方ありません。