先週、スタッフ坂本と北海道に出張に行ってきました。
今回は以前から使用していた北海道産フローリングの工場見学に行ってきました。
函館空港から車で1時間。
フローリング工場に到着。
まずは工場見学の前に、北海道の広葉樹の座学勉強です。
社長自らお話してくださりました。
北海道の広葉樹がなぜ多いのか。
広葉樹と針葉樹の違い。
北海道の森と海の関係。
現状の北海道の広葉樹の需要と供給。
そして、熊w
知っているようで、知らない事が沢山ありました。
教えてもらった事を全て伝えることはできないのですが、
現状北海道の広葉樹は危機に陥っているということはここでお伝えしたいです。
今、北海道の広葉樹の中でも、よく耳にするのは「ミズナラ」です。
ウィスキー好きにはたまらないですよね!w
このミズナラが近年大人気で、私達建材で使用はもちろん、家具、酒業界など、
ひっぱりだこになっております。
このミズナラの需要が凄すぎて、建材にまわるのも少なくなってきておりますし、
かなり少なくなっているのもありますが、このミズナラだけが凄い人気になっているのが危機的状況の一つになっています。
北海道の広葉樹は本州でみる杉林のようにミズナラだけが生えているわけではないのです。
北海道の森・・・いや、自然界の森はたくさんの樹種で形成されており、
ミズナラが人気だからミズナラだけを伐採なんてできないのです。
北海道では、シラカバ、タモ、ニレ、クリ、マカバ、ハンノキ、ブナ、ブナ、トドマツ、セン・・・・etc
沢山の木が混在した混合林となっているんです。
私が撮った綺麗な紅葉ですがw これが混合林なんです。
そう、ミズナラだけが突出して需要があり、他の広葉樹が在庫過多になっているのです。
フローリング加工会社も材木屋さんから人気あるからミズナラだけを手に入れるわけではなく、
沢山の樹種を買わざるおえない状況なんですよね。
これを知るまでは「ミズナラ人気ならミズナラだけフローリングにすればいいじゃん」と、
フローリング会社の営業さんも思っていたそうです。
私もそう思っていました。
簡単に思っていたのがショックでしてね。正直衝撃を受けました・・・
また、社長からも名言がありました。
「北海道の海産物が素晴らしいのは海と山が恋人だからなんです」
針葉樹の葉は基本常緑樹が多く、ほとんど腐葉土になりません。
杉の葉などは腐らないそうです。
広葉樹のほとんどは落葉樹で、落ち葉が腐葉土になるそうです。
森の枯れ葉が腐葉土になり、その栄養が海へと渡るとの事。
北海道にとって広葉樹はとても大事な存在なんですよね。
やはり、伐採だけでは大変な事になってしまうので、未来のために植林活動も行っているそうです。
まだ、工場見学前ですが、北海道産材を使わなければ~~ってなりましたね。
次は工場見学編です。
おまけphoto
坂本の背中に雪虫が沢山ついてるw
今年は多いそうです・・・